車庫証明は自動車の購入時などに必要になり、車の保管場所を確保していることを証明する手続きとなります。
なので、車を所有する人は必ずその保管場所となる車庫を用意しておかなければなりません。
これが車庫証明。
「いちいち書類揃えて警察署に行くのは面倒だなあ」と思ったことがある人は多いでしょう。
しかし、当然車庫証明の手続きにはちゃんとした意味があります。
車庫証明は、「自動車の保管場所の確保等に関する法律」によって定められている制度です。
この法律ができた理由は、車庫を定めておかないと、道路に車を停める人が出てきて、交通の妨げ、あるいは事故の原因になりかねないから当該法律が制定されたのです。
目的条文にも以下のように説明があります。
第一条 この法律は、自動車の保有者等に自動車の保管場所を確保し、道路を自動車の保管場所として使用しないよう義務づけるとともに、自動車の駐車に関する規制を強化することにより、道路使用の適正化、道路における危険の防止及び道路交通の円滑化を図ることを目的とする。
自動車の保管場所の確保等に関する法律
というのも、日本は海外と違って道が狭く家が密集しているため、法律で規制をしておかないと、安全上大問題となるのです。
「車庫に車停めるなんて当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、海外では普通に道路に車を停めたりしているので、法律で規制しないと日本でも同じことが起こります。
そのため、日本では車庫証明という制度が確立したのです。